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規制緩和が叫ばれる昨今、今の仕事を通じてつくづく規制の多さを思い知らされます。『家 を建てる』ための前段の処理に、農地法、道路法、都市計画法等々の様々な許認可が必 要で(もちろん何の規制も受けないこともありますが)一般の方にはなかなかわかりずらい と思います。ただ、無秩序な乱開発防止のためには規制も必要で、簡単に『規制はダメ』 『規制はよい』という言葉で片づけられるものではありません。ただ、今後、どんどん情 報公開が進んでいくと思われますので、『そんな規制があるとは知らなかった』では済まさ れない時代になっていくのかもしれません。いずれにしても、子孫に残す貴重な財産であ る不動産をしっかり管理していく姿勢が大切かと思います。

農地転用とは

農地(田畑等)を農地以外(家を建てる、駐車場にする)に転用する場合、農地転用の届 出(市街化区域)または農地転用の許可(市街化調整区域、未線引地域)の申請が必要 です。

届出の受理及び許可申請の許可書受領までには数週間から数ヶ月の期間を要するため、 注意が必要です。

既存宅地の確認制度の廃止

市街化調整区域内の一定区域にこれまで認められていた既存宅地の確認制度が平成 13年中(平成12年5月から1年以内)に廃止されます。〔既存宅地の確認制度とは、一 定の要件を備えた土地において、市街化調整区域内(建物の建築が難しい地域)におい ても建物建築を認める制度で申請が必要です。〕既存宅地に該当する土地を所有されて いる方は、廃止後、建物建築が困難となる可能性がありますので、お気をつけ下さい。

家の前の道路段差を何とかしたい

道路管理者(国、都道府県、市町村)に道路の改良工事の承認申請を提出しなければな りません。提出にあたっては、現状の測量図面、計画図、構造物の詳細図等の添付が必要です。

土地の境界が不明確

土地神話が崩れたといっても、まだまだ土地は高価な財産です。その高価な財産の境界 がわからないでは管理不十分と言わざるを得ません。子孫に残す大事な財産です。あな たの代で明確にしましょう。


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